【9月11日】今日のおかねニュース|日本の国債利回りが上昇

日本の国債利回りが上昇 背景と今後の注目点

本日9月11日の「おかねニュース」では、日本の5年・10年国債利回りが上昇した動きを取り上げます。金融市場では、石破首相の辞任を受けて政治的な不透明感が高まり、国債市場にも大きな影響が出ています。短期債から長期債にかけて幅広く利回りが上昇しており、投資家心理の揺らぎが鮮明に表れました。

最新の金利動向(2025年9月10日時点)

  • 5年国債利回り:1.120%(前日比 +2.5bps)
  • 10年国債利回り:1.580%(前日比 +2bps)

5年物は市場のリスク回避姿勢から売られる展開となり、短期的な金利上昇が目立ちました。10年物もじわりと上昇し、長期的に金利上昇圧力が強まっている様子がうかがえます。背景には国内政治の動揺に加え、米国の金利動向など外部要因も影響しています。

金利上昇の背景

  • 政治リスク:石破首相の辞任により政策の方向性が見通しにくくなり、投資家は国債を手放す動きに。
  • 5年債入札の結果:応札倍率は2.96倍から3.7倍へと上昇。需要は健在だったものの、短期金利の上昇を抑えるには至らず。
  • 長期金利の動向:10年債は1か月前より約+0.07ポイント、1年前より+0.73ポイントと上昇基調を継続。

特に注目すべきは、短中期ゾーンの金利が上昇している点です。これは投資家が当面の政治的リスクや日銀の政策変更可能性を意識していることを意味します。長期金利の上昇は、インフレ期待や海外金利の影響を反映している側面も大きいでしょう。

利回りの整理

項目現在の利回り前日比備考
5年国債利回り1.120%+2.5bps首相辞任の影響+入札需給
10年国債利回り1.580%+2bps海外金利の影響も反映
1か月前比約+0.07pt緩やかな上昇が続く
1年前比約+0.73pt長期的な上昇基調が顕著

今後の注目ポイント

今後は財務省による国債発行ペースや、10月に予定される日銀の金融政策決定会合が焦点となります。イールドカーブ・コントロール(YCC)の見直しや、追加利上げの可能性に関心が集まっており、これらの動きは日本の債券市場だけでなく株式・為替市場にも波及するでしょう。

国債利回りの上昇は、住宅ローン金利や企業の資金調達コストにも直結するため、私たちの生活に直接影響を与えます。今後も金利の動きから目が離せません。

👉 引用元:Bloomberg / Economic Times

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